フランチャイズ本部のなかには、複数のブランドを手がけている事業者もあります。
今回ご紹介する瑪蜜黛(モミトイ)を運営する株式会社アルテゴも、BAGEL&BAGEL・MOMI&TOY’Sなど10のブランド(スイーツブランドが中心)を展開するフランチャイズ本部です。
瑪蜜黛(モミトイ)は、タピオカ専門店のフランチャイズチェーンです。
タピオカといえば、2018年ころからのブームが記憶に新しいですが、現在はどのような状況にあるでしょうか?
スイーツ総合ブランドの株式会社アルテゴのチェーンに加盟することによる勝算はあるのでしょうか?
この記事は、瑪蜜黛(モミトイ)へのフランチャイズ加盟をご検討中の方・興味をおもちの方に以下の情報をご紹介します。
- 瑪蜜黛(モミトイ)の概要
- 瑪蜜黛(モミトイ)の特徴・強み
- 瑪蜜黛(モミトイ)の将来性
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瑪蜜黛(モミトイ)の基本情報
店舗名 | 瑪蜜黛(モミトイ) |
運営会社 | 株式会社アルテゴ ※北海道・東北エリアは株式会社フジタコーポレーションが運営 |
店舗数 | 15店舗 |
創業 | 1997年4月15日 |
設立 | 瑪蜜黛の1号店は2019年2月にオープン |
資本金 | 1億円 |
従業員数 | 102名 ※2021年4月時点 |
本社 | 〒103-0014東京都中央区日本橋蛎殻町1丁目5番6号 |
瑪蜜黛(モミトイ)を運営する株式会社アルテゴについてご紹介します。
株式会社アルテゴとは?
株式会社アルテゴは、BAGEL&BAGEL(ベーグル)やMOMI&TOY’S(クレープ)などのスイーツブランドを展開する外食事業者です。
特に、BAGEL&BAGELとMOMI&TOY’Sでは連日マスコミに取り上げられるほどの、多くのファンの支持を集めました。
このように、フランチャイズの仕組みをうまく活用して飲食店・スイーツ店をプロデュースしてきた株式会社アルテゴが2019年2月に立ち上げたのが、タピオカ専門店ブランドの瑪蜜黛(モミトイ)です。
2018年にはじまったとされる「第三次タピオカブーム」の勢いはすさまじく、流行に乗ってさまざまなタピオカ専門ブランドが生まれました。
しかし、瑪蜜黛(モミトイ)はブーム・トレンドに乗ってオープンしたほかのブランドとはスタンスが異なります。
瑪蜜黛(モミトイ)のブランドには、台湾で事業をおこなうなかで得た商品開発の知識や台湾への感謝の思いが込められているそうです。
瑪蜜黛(モミトイ)は、スイーツ専門業者がプロデュースするタピオカ専門店として、人気を博しています。
瑪蜜黛(モミトイ)フランチャイズの特徴や強み
ブームの状況下では、タピオカ専門店はブランド名に関係なく常に行列ができているといっても過言ではないほどえ、人気を集めていました。
しかし、ブームのピークが過ぎた今は、より冷静にブランドの強みや商品の特徴を理解したうえで、出店を考える必要があります。
タピオカ専門店として今後生き残っていくためには、明確な他社との違いやビジネス戦略が必要です。
この章では、瑪蜜黛(モミトイ)ならではの特徴をご紹介します。
スイーツブランドならではの商品展開
結果的に、フランチャイズ本部オーナーはメニューやキャンペーンに関してメリットが得られます。
スイーツ専門店ならではのトッピング商品
黒糖手ごねタピオカ・芋丸・仙草ゼリー・マンゴープリン・ホイップクリームなど、様々なトッピングでドリンクのカスタムを可能にしています。
しかも、「台湾」をいかしたトッピングやスイーツ単体としても魅力的なものがトッピングとして提供さている点に、スイーツ店としての強みが感じられます。
※時季によっては上記のトッピングが終了しているケースも考えられます。
季節のキャンペーン
夏限定のフルーツナタデココソーダを販売するなど、季節感を取り入れた期間限定メニューを展開した実績があります。
タピオカにこだわることなく、それでも「アジア」のイメージから遠く離れないという絶妙なラインの商品をプロデュースに成功しています。
グループの事業者からの安定した仕入れ
同グループの乳業事業者や食品卸事業者から、高品質なミルクやクリームなどを安定的に仕入れられます。
他店がミルクティーの茶葉のおいしさに重きを置くなかで、瑪蜜黛(モミトイ)はドリンクとしていかにおいしく提供できるかにこだわりを見せているといえます。
実際に商品を見てみると、瑪蜜黛(モミトイ)の商品はカラーやパッケージのデザインなどがとても洗練されていることが見て取れるでしょう。
簡単に本格的なオペレーションができる
瑪蜜黛(モミトイ)では、簡単なオペレーションと店舗ならではのライブ感を両立させることに成功しています。
まずは、簡単なオペレーションについて紹介します。
瑪蜜黛(モミトイ)の場合、店頭で商品を提供するためにおこなわなくてはならない工程が至ってシンプルです。
- 仕込み済みのタピオカをカップに入れる
- 煮出した紅茶などをカップに詰める
- カップにシールをして、お客様にストローと一緒に提供する
商品によって、甘さや氷の分量の調整などが入ることはありますが、以上の工程で商品を提供可能です。
ライブ感は、タピオカを店頭でつくって提供することによって演出しています。
できたてのものを提供することにより、タピオカはよりいっそうもちもち感が強くなります。
店頭でのオペレーションが至ってシンプルであるにもかかわらず、「本格的な専門店」として消費者から認知されるでしょう。
オープンにかかる費用が安い
瑪蜜黛(モミトイ)は、オープンにかかる費用が安く、1人オーナーでもスタートできるビジネスモデルです。
さまざまな条件により異なりますが、一般的なケースでは1,000万円代前半の資金で事業をスタートできます(融資や助成金の状況によっては、自己資金で用意できない方でも開業できる場合があります)。
- 持ち帰り専門であるため、10坪以下のスペースでも開業できる
- 本部に対して発生する費用が比較的安い
詳細は説明会にて確認可能ですが、研修費や設備費などをすべて含めて500万円以下に抑えられるでしょう。
- 店舗オペレーションはアルバイトスタッフに任せることも可能なので、開業後には経営に専念することが可能
- 株式会社アルテゴには、長年のフランチャイズ本部としての実績があるため、初期費用の抑え方や既存の設備の活用法(居抜き物件の場合)なども相談可能
上記のようにイニシャル・ランニングのコストを抑えられる条件がそろっています。
瑪蜜黛(モミトイ)フランチャイズの弱みはあるのか?
瑪蜜黛(モミトイ)の弱みが気になるという方も多いのではないでしょうか?
フランチャイズ加入前の期待と加入後の現実との間に大きなギャップが生まれないようにするためにも、リスクとしての弱みを知ることは非常に重要です。
この章では、2つのポイントをご紹介します。
ブームの失速
2020年の秋に、タピオカブームは急速に失速しました。
いくつか考えられる理由はありますが、最も大きな要素として挙げられるのは以下の2点です。
コロナ禍
タピオカは、テイクアウトが中心のためコロナ禍の影響を受けにくいと思われがちですが、現実的にはかなり大きな影響がありました。
そもそも繁華街から人が少なくなってしまったこと、食べ歩き・飲み歩きができない状況に陥ったことが、タピオカ専門店の売り上げに大きな影響を与えています。
ターゲット層(10代後半~30代の女性)が飽きてきた
タピオカのブームは当初予想されていたよりも長く続きましたが、ブームの間タピオカを飲み続けてきた消費者たちに「飽き」がみえはじめています。
ブームの時期、瑪蜜黛(モミトイ)の1号店では月商1,000万円もの売り上げがありましたが、ブーム失速後は地に足をつけて宣伝・広告活動をして集客しなくてはなりません。
季節性の問題
タピオカは、寒い時期に売れにくい商品です。
なぜなら、タピオカのホットドリンクは独特のもちもち感が損なわれがちだからです。
なかには、ホットドリンクを提供せずにコールドの商品のみで展開しているブランドもあります。
瑪蜜黛(モミトイ)では、ホットドリンクの商品を販売していますが、一般的にはタピオカのホットドリンクはアイスの商品ほどの人気がありません。
瑪蜜黛(モミトイ)フランチャイズユーザーの評判・クチコミ
ブームの期間に多くのタピオカ専門店が乱立したなか、生き残りのための大きなカギとなるのが消費者からの支持です。
この章では、瑪蜜黛(モミトイ)の利用者のインターネット上のクチコミをご紹介します。
イチゴミルクは、瑪蜜黛(モミトイ)の商品のなかでとても好意的なクチコミが多い商品です。
スイーツ専門店として長年実績を重ねてきた技術やノウハウの結果といえるのではないでしょうか。
夏限定の商品としてフルーツソーダを販売しています。
あっさりした甘さと爽やかなのどごしが評判を呼んでおり、タピオカを好まない方々にも支持されています。
瑪蜜黛(モミトイ)のミルクティーの味わいに関して、他店とは異なる味わいが感じられるとのクチコミもありました。
賛否両方の意見があるなかで、「瑪蜜黛(モミトイ)のタピオカが最もおいしい」とのクチコミも散見されます。
瑪蜜黛(モミトイ)フランチャイズの将来性
2021年8月時点で瑪蜜黛(モミトイ)の将来性を判断するのは、かなり難しいことです。
というのも、コロナ禍による緊急事態宣言下において、閉店や臨時休業を余儀なくされている店舗が存在するためです。
瑪蜜黛(モミトイ)の1号店が2018年2月であることを踏まえると、開業から2年経過せずに閉店に追い込まれていることになります。
コロナ禍の状況の先行き次第ではありますが、緊急事態宣言が継続すれば瑪蜜黛(モミトイ)にとって大きな逆風です。
コロナ禍とブームの失速という大きな問題に対して、多くのタピオカ専門店は新たなメニュー提案や商品の多角化などに活路を見いだしています。
たとえば、タピオカブームをけん引してきたゴンチャ(貢茶)は、フルーツビネガードリンクを新商品として販売し、また新たなブームを巻き起こそうとしています。
そのほか、フードメニューを提供したり、台湾カステラなどの台湾由来のメニューを提供したりするなど、ブランドごとに対策は多種多様です。
しかし、加盟店の立場として、状況の見極めが難しい状況であることには変わりません。
効果的な対策の一つとしては、本部説明会に参加して今後の商品展開の方向性を、ご自身が納得できるまで確認するのがベストなのではないでしょうか。
まとめ
瑪蜜黛(モミトイ)は、スイーツ専門ブランドであるMOMI&TOY’Sが展開するタピオカ専門店です。
スイーツ専門店のプロデュースによるタピオカ店として、ライブ感にこだわった店舗展開をしており、ファンの支持を獲得しています。
タピオカブームが減速する状況下で、タピオカ専門店の多くがメニューの幅を広げたり、あらたなブームを起こそうとしたりしています。
このような状況は、瑪蜜黛(モミトイ)にとって得意な土俵での勝負ができるといえるかもしれません。
瑪蜜黛(モミトイ)についての詳しい情報をお聞きになりたい方は、ぜひ説明会に参加してください。