個人店・チェーン店がひしめくラーメン店業界において、味噌ラーメン1点で注目を集めているブランドがあります。
そのブランド名は「麺場田所商店」です。
麺場田所商店は、日本国内だけでなく、海外出店をも果たしており、アメリカではミシュランに5年連続掲載されています。
麺場田所商店は、フランチャイズ展開しているので、条件が合致すれば誰でもオーナーとして加盟できます。
ラーメン店の運営は多くの方にとっての憧れです。
ましてや国内外で高く評価されるブランドの加入ということであれば、本格的に加盟を検討される方も多いことでしょう。
この記事では、田所商店の以下の情報を解説します。
- 田所商店FCの概要
- 田所商店FCのメリット・デメリット
- 田所商店FCの先輩オーナーの声
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麺場 田所商店の基本情報
店舗名 | 麺場 田所商店 |
運営会社 | 株式会社トライ・インターナショナル |
店舗数 | 国内外160店舗(国内144店舗・海外16店舗)※2022年1月時点 |
設立 | 2003年4月21日 |
資本金 | 1,000万円 |
従業員数 | 国内:420名 /海外:90名 |
本社 | 〒261-7119 千葉県千葉市美浜区中瀬2-6-1ワールドビジネスガーデン マリブイースト19階 |
麺場田所商店を運営する株式会社トライ・インターナショナルの基本情報を紹介します。
株式会社トライ・インターナショナルとは?
株式会社トライ・インターナショナルは、2003年の創業以来、着実に店舗数を増やし続けている味噌ラーメン専門ブランドです。
味噌との関連は、創業者であり現在も本部のオーナーである田所氏のご実家が味噌の醸造元であることに由来しています。
株式会社トライ・インターナショナル創業後は、味噌ラーメン専門ブランド「麺場 田所商店」の直営店とFC店とを国内に次々と出店するほか、海外進出をも成功させています。
アメリカでは、ミシュランにも掲載されるなど、輝かしい成果を上げている飲食店ブランドです。
2022年現在も順調に店舗数を増やし続けており、今後ますますの活躍が期待されています。
麺場 田所商店フランチャイズの特徴や強み
ラーメン店は、飲食業界のなかでも特に激しい競争が強いられます。
都心部ではもちろんのことですが、地方都市でさえ頻繁に新店舗・新ブランドがオープンしています。
だからこそ、ラーメン店のオーナーとして独立を目指す際には明確なビジョンが必要です。そのビジョンの土台となるのは、ブランド・店舗の強みや特徴です。
この章では、麺場田所商店フランチャイズの特徴や強みを紹介します。
専門店ならではのクオリティと独自性
ラーメン専門店は多数ありますが、「麺場 田所商店」のように味噌ラーメン専門店は珍しい存在です。
北海道の味噌ラーメンの名店「札幌純連」でさえ、味噌ラーメンだけではなくしょうゆラーメンや塩ラーメンなどを提供しています。
少なくとも全国展開しているチェーン店やテレビなどでたびたび取り上げられる有名店では、「味噌ラーメン専門」をうたっている店舗はほかにありません。
さらに、麺場田所商店では味噌の醸造元ならではの味噌への強いこだわりがメニューに反映されています。
FC加盟を検討されている場合、商品が1つしかないと顧客から飽きられてしまうのではないかとの懸念もあるかもしれません。
しかし、田所商店では複数の種類の高品質な味噌を用意しており、毎日通っても飽きないメニュー構成です。
さらに、肉厚でジューシーなチャーシューやスープにうまく絡まる縮れ麺など、味噌以外の食材へのこだわりもあります。
消費者目線で考えた場合でも、単に「味噌ラーメンが看板メニューのラーメン店」よりも「味噌の醸造元からうまれた味噌ラーメン専門店」の方が興味をひかれるのではないでしょうか?
フランチャイズ店として加盟した場合には、味噌ラーメンの作り方や店舗運営に関して8週間かけてしっかり研修が組まれるため、飲食業未経験者であっても専門店としての技術やオーナー店長としてのスキルを身につけられます。
月商1,000万円を狙える
田所商店FCでは、1店舗あたり1,000万円の月商を目指すことが可能です。
味噌ラーメン専門店の田所商店で高収益を狙えるのは、以下の根拠があります。
- 集客力が強い
土日には500名・平日は350名が来店(30坪・36席の店舗)
- 顧客単価が高い
平均顧客単価=1,000円
- 3世代で通える顧客を選ばない商品
- 味噌の種類を複数そろえていることで、高いリピート率を実現
味噌ラーメン1種類のみでどのように利益をあげているのか不思議に思われていた方もいらっしゃると思いますが、多くの既存店ではランチタイムに長蛇の行列ができています。
ブランドのビジョン・イメージがはっきりしている
麺場田所商店、味噌ラーメン専門店としてかなりブランドイメージがハッキリしています。
例えば、以下のようなメッセージがあります。
- 「味噌は日本の宝物」として味噌の魅力を前面に押し出したブランド展開
- 2023年までに国内200店舗達成との目標を設定
- 自社の正社員雇用の条件は、「味噌ラーメンが好きな人」
田所商店は、カレー専門店をオープンさせるなど味噌ラーメン以外のブランドも少し展開はしているものの、会社全体としてこれほど味噌ラーメンをプッシュしている企業はほかにないでしょう。
わずか1~2年で店舗数を144から200まで増やすのは常識的な店舗数の増え方ではありません。
しかし、田所商店の本部には熱い思いや明確なビジョンがあるため、その高い目標が実現できるように思われます。
ニューヨークでミシュランに掲載されていることや、テレビをはじめとしたメディアでたびたび取り上げられていることも、田所商店にとっては強い追い風となるでしょう。
継続しやすいフランチャイズ料 (ロイヤリティ)
フランチャイズ契約においてしばしば、「本部のみが利益を吸い上げる」という評判が立つことがあります。
加盟金やロイヤリティに対して本部のサポートが不十分であったり、相場以上の費用が課せられていたりする際に加盟店側から不満が起こるケースがあるのですが、田所商店はとても良心的な料金が設定されています。
初期費用
- 加盟金:150万円
- 保証金:150万円
- 店舗デザイン費用:50万円~
※別途、物件取得費として2,440万円(30坪・36席の店舗の場合)が必要です。
毎月の費用
- 賛助金:3万円/月
物件取得(外装・内装・厨房設備・賃料など)に費用がかかるため、トータルすると初期費用が3,000万円近くかかりますが、毎月のロイヤリティやシステム料がかからないこと加盟店オーナーの方のやる気につながるのではないでしょうか?
賛助金として3万円かかる以外は、直営店と同じように手元に収益を残せるため、頑張りがそのまま収益になる仕組みとなっています。
2店舗目以降の出店は、加盟金が150万円から100万円に減額されることもあり、しっかりと利益を上げながら複数店舗を運営しているFC加盟店オーナーも少なくありません。
麺場 田所商店フランチャイズの弱みはあるのか?
麺場田所本店にも弱みと思われるポイントは存在します。
弱みを知ることでモチベーションが低下するという方もみえますが、弱みやリスクのないビジネスはほとんど存在しません。むしろ、弱みを理解したうえでカバーする方法を考えたり、弱みを上回る強みを生かしたりすることが成功のポイントです。
この章では、3つのポイントを解説します。
出店停止地域がある
2022年1月の段階で、麺場田所商店では出店の募集を停止している地域があります。
具体的な地域は以下のとおりです。
東北地方 | 宮城県/福島県郡山市 |
関東地方 | 千葉県/埼玉県/神奈川県/東京都/茨城県 |
中部地方 | 愛知県/長野県/岐阜県/三重県 |
中国地方 | 岡山県/鳥取県/島根県 |
九州地方 | 福岡県/熊本県 |
しかしながら、東京都・神奈川県・埼玉県・愛知県・福岡県など、人口の多い地域で募集がストップされていることもあり、出店停止の影響を受ける方も多いのではないでしょうか?
出店停止の理由については公開されていません。
インターネット上に記載できないこともあるのは仕方のないことでもあるため、気になる方は直接問い合わせをされてみてはいかがでしょうか?
直接問い合わせをされる場合には、公式ページの問い合わせフォームや加盟説明会などの場を利用されるとスムーズです。
価格設定が割高
田所商店の平均顧客単価は1,000円に設定されており、ラーメン店としては割高です。
既存店では、現在の価格設定で繁盛店となっているため、収益性がよいという意味では嬉しいポイントですが、どの店舗でも長期的に集客できるか否かについては冷静に判断する必要があります。
特に以下の状況に関しては十分な想定が必要です。
- 強力な競合店が登場してブランドの優位性が下がったとき
- 地方や人通りが少ないエリアなど全体的に飲食店の料金相場が安い地域での出店
- 国内経済における消費活動の動向
既存店が繁盛していることから、エリアの問題などについては本部が十分にサンプルや対策を有しているかもしれません。
また、さまざまな状況を考えた上で価格設定がされているハズです。
しかしながら、フランチャイズ本部に加盟する際には、オーナー自身が1人の経営者としてさまざまなリスクを考えることが重要です。
初期費用がやや高い
麺場田所商店にフランチャイズ加盟して店舗をオープンさせるためには、約3,000万円の費用が必要です。
内訳としては内装関連の費用が多くの割合を占めています。
中長期的に見れば、集客力の高い田所商店では初期費用の分を差し引いも十分に勝機はありますが、初期費用がリスク要因として小さくないのは間違いありません。
なお、ラーメン店の1日の平均来客数が100名前後であるのに対して、田所商店の見込み来客人数は平日350人・土日500人です。
これらのデータを信じて売上拡大を目指すか、データを慎重に精査されるかは、性格や考え方にもよるでしょう。
フランチャイズ店の選択肢はたくさんありそれぞれ特徴が異なるため、ご自身の考え方に近いFC本部と契約することが重要です。
麺場 田所商店FC加盟者の評判・クチコミ
麺場田所商店FCの先輩オーナーの声を確認してみましょう。
現場で活躍している方の生の声は、加入を考えている方にとって、何よりもリアリティのある参考資料です。
まずは自分が食べて美味しいと思ったのが、最初のきっかけです。
引用元:https://try-international.co.jp/fc01/
また、味噌一本で勝負しているところが決め手になりました。
“日本人の宝物”という味噌を伝えていける仕事というのは誇りを持てます。
商品力の高さは、加盟店オーナーの方も惚れ込むほどです。
本部の思いの強さが、加盟店とも共有できているブランドは、顧客からも魅力的に映るでしょう。
もともとはトライ・インターナショナルの前身である「トライ」は営業先でした。
引用元:https://try-international.co.jp/fc02/
社長が「味噌らーめんを海外に」とずっと話していて「この夢を一緒に叶えないか?」と誘われたのがきっかけです。
二年弱ほどトライ・インターナショナルで海外要員として作り方を覚えるためにお店に配属させてもらい働いたのですが、この味・このブランドを自分の地元に持って帰って独立したい!という想いの方が強くなってしまったんです。
フランチャイズ契約をする場合には、本部との関係性も大切です。
田所商店本部の熱意・情熱が、オーナーの気持ちを強くひきつけていることが、口コミから確認できます。
麺場 田所商店フランチャイズユーザーの評判・クチコミ
麺場田所商店フランチャイズユーザーの評判・口コミについても確認してみましょう。
インターネットでの話題性と商品力の相乗効果で、新規顧客とリピーターが増え続ける好循環につながっています。
味噌ラーメンにこだわっていることが、良い結果につながっています。
「しょっぱくて濃いめの味」に関して好みはわかれていますが、全般的に好意的な意見が多く世せっれていました。
マイルドな味を好む方向けの味噌もあるそうです。
ラーメン店の繁盛は、回転率に左右されます。
田所商店は、ランチ時にいつも行列が絶えないほど人気があります。
麺場 田所商店フランチャイズの将来性
麺場田所商店は、とても勢いのあるブランドです。
東京・神奈川・愛知・福岡などの人口が多いエリアでの募集を停止していながら、144店舗から200店舗まで短期間で増やす目標が達成されたとしたら、驚異的なことです。
しかしながら、現在の勢いを見ているとその目標は決して「非現実的」であるようには見えません。
メディアでの注目度の高さや既存店の好調ぶりは、他のラーメン店を大きく上回っています。
また、複数店舗を展開しているオーナーも多く、ブランドの力強さがそのまま数字として表れているという状況です。
本部は、SV候補をはじめとした新卒採用を積極的におこなうなど、規模の拡大に応えられる体制の準備も進めています。
関西エリアをはじめ、一部の地域ではまだ店舗数が少なく知名度もそれほど高くありません。
それを伸びしろとみるかネックとみるかは考え方次第ですが、特に出店をステップしていない地域でビジネスをしたい方にとってはチャンスであるのは確かです。
現在の勢いが長く持続されるか否かの判断は簡単に判断できることではありませんが、間違いなく田所商店は日本を代表するラーメンブランドとして大きく羽ばたこうとしています。
まとめ
田所商店は、味噌ラーメンに特化したラーメン店です。
味噌の味だけでなく、だし・チャーシューの味にもこだわることにより全国に多くのファンを獲得しています。
結果的に、高単価でも行列が絶えない状態が続いています。
田所商店のフランチャイズは、初期費用がやや重い契約です。
初期費用を回収しして継続的に利益をあげるためには十分な情報収集をして、中長期的な展望を見据えなくてはなりません。
そのために、資料請求や説明会参加などに積極的に情報を集めることが重要です。