ワンコインで気軽に食べられる海鮮丼として人気の丼丸(どんまる)。
お持ち帰り専用の海鮮丼屋さんとして、東京の下町で40年以上愛されてきた老舗寿司屋です。海鮮丼そのものをメジャーにしたパイオニアといわれており、価格以上の品質が人気の理由の一つです。
ここでは
- 丼丸の基本情報
- 丼丸FCの強みや特徴
- 加盟者やユーザーからのクチコミや評判
をご紹介します。
これから丼丸のフランチャイズ展開を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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丼丸の基本情報
店舗名 | 丼丸 |
運営会社 | 株式会社ササフネ |
店舗数 | 400店 |
創業 | 昭和54年8月10日 |
資本金 | 1000万円 |
従業員数 | 160名 |
事業部 | 東京都葛飾区四ツ木1-31-2 |
運営元の株式会社ササフネについて、簡単にご紹介していきます。
株式会社ササフネとは?
株式会社ササフネは、海鮮丼の「丼丸」を中心に、海鮮丼テイクアウト専門店を全国展開している会社です。事業部はありますが、ユーザーの意見をオーナーに直接伝えるため、一般的な本部がありません。
メイン事業は
- 寿司
- 海の丼
- 江戸むすび
の製造販売です。
FC・のれん加盟店の全国公募を開始したのは2012年の6月にもかかわらず、翌年末には89店舗、2014年末には150店舗と急スピードで店舗を増やしています。
株式会社ササフネは、各オーナーの独自性を尊重した企業理念が特徴的です。販売する商品は本部の指示のもとで変更しますが、丼丸では各オーナーがその地域性に合ったオリジナルの海鮮丼を開発できます。
新しくお店を構える際の屋号も「丼丸」と入っていれば、その他は自由オーナーが決められるなど、自由度の高さが魅力です。
商品の価値を価格以上にすることをモットーとしており、利益だけを求めない姿勢にも定評があります。丼丸の原価率は50〜60%の商品もあり、一般的な飲食店の原価率基準である30%と比べるとその品質の高さがわかります。
丼丸フランチャイズの特徴や強み
ここからは、丼丸をフランチャイズ展開した際の特徴や強みについてご紹介します。その特徴は、他の店舗では見られないオリジナル性の高いものばかりです。
狭い敷地でも開業でき、必要な資金が安い
丼丸はテイクアウトによって商品を販売しているので、
- 駅前
- 商店街
- 街角
などの、5~10坪の狭い敷地でも開業できます。人の流入の多い一等地でなくても勝負できるので、開業資金も抑えられます。
メインの商品が生モノである海鮮丼のため、ほとんど火をつかいません。そのため排煙設備は不要で、通常であれば飲食業には向いていないようなテナントでも開業可能です。
特別な内外装が不要なので居抜き物件の活用も可能です。店舗取得費や内外装費、設備費、宣伝費などを含め、400万円~500万円ほどで開業することができます。
内外装や設備などの費用を極限まで削った結果が、ここまで高い品質の商品が提供できる理由です。
ただし、どこでも出店できるわけではありません。最低条件として、公道に面していたり、一定数車や人通りからの流入が確保できる必要があります。
シンプルなオペレーション
丼丸のメニューはすべてどんぶりです。切り身でネタを仕入れているので、のせるだけの簡単な調理がほとんどです。
飲食業界の経験がない方でも15日間の研修を受けるだけで十分に運営できます。特別な技術が必要なく、アルバイトやパートが中心でもお店を回せるので低コストでの運営も可能です。
仕入れや販売までのオペレーションはシンプルですが、商品はオーナーがオリジナルものを開発できるといったオリジナリティも一つの強みです。
- 価格設定(500円未満はNG)
- 丼の種類
- シャリのグラム
- メニュー数
- サイドメニュー
など全て各オーナーが決められ、制限やマニュアルに縛られない自由な運営ができます。魚を握る必要がなく、高い技術を必要としないので職人ではなく、商売人という言葉がぴったりです。
3つの運営スタイル
丼丸の運営スタイルは3つの中から選ぶことになります。
個人 | 個人で開業したい方に向けたスタイル。 月の固定費が3万円でオーナーの個性が強み。 |
副業 | 昼・夜の各2時間などの短時間の営業スタイル。 月商200万円以上も目指せる副業の方に最適。 |
法人 | 少額の投資&複数店舗で始める法人向けスタイル。 リスクが低いうえ、ロイヤリティも不要(のれん代は必要)。 |
個人法人のどちらも受け入れているフランチャイズ店は多いですが、運営のスタイルも個人と法人の2つだけに最適化されたものが多いです。「副業スタイル」といった短時間だけで運営できるスタイルは珍しく、本業を辞めることなく始められる点が魅力です。
副業スタイルは営業時間が短いですが、だからといって利益が安くなるわけではありません。ランチや晩ご飯などの時間帯をピンポイントで狙った営業や、品数を厳選することで十分な利益が出せます。人件費や光熱費も削減できるので、リスクも抑えられます。
14時〜15時頃からのお客様が少ない時間帯(アイドルタイム)では、人件費コストを無駄に消耗している店舗も多いです。長い時間営業するよりも、売り上げの上がる時間帯に絞って営業する方法の方が利益が高いことがあります。
初期投資回収が早い
フランチャイズ店を始める際の不安の一つとして、「初期投資回収の期間」が挙げられます。初期投資回収は「投資額÷キャッシュフロー」によって計算しますが、長いものでは5年以上かかるケースもあります。
丼丸では1年以内に初期投資回収が目指せるだけでなく、2店舗目の出店まで事業を広げるほど高い収益性があります。内外装や設備などの費用を削ったため、初期費用が安くなったのはもちろんですが、売上金額の根拠がしっかりとしているのもポイントです。
各店舗の最新ノウハウが共有できる
丼丸では開店後のサポートとして、各店舗の最新ノウハウが共有できる「丼丸通信」を月2回公開しています。
本部からの開店後サポートが多いフランチャイズ店は多いものの、同じフランチャイズ展開をしている店舗仲間との情報を交換する機会はほとんどありません。
丼丸通信では
- 他店舗の売り上げ状況
- 新作メニュー例
- お客さまの声
- 仕入れ情報
- 物件情報
など、さまざまな内容が確認できるので、今後の計画が立てやすくなります。本部からの細かいサポートがなく自由度が高い分、丼丸通信のような情報から運営方針を考えることが重要になります。
開業後のフォローも全くないわけではありません。経営に対してのアドバイスや悩みや質問には、創業者の大島が随時対応してくれます。また、2号店開業のための資金貸付制度も完備しているので、新しい挑戦をする際のアシストも万全です。
丼丸フランチャイズの弱みはあるのか?
「低価格なのに品質の高い商品を提供すること」にはリスクも付きまといます。丼丸の高い満足度を実現するために、原価率60%以上の高い丼を提供しているため、値段がなかなか下げられません。
500円というギリギリの値段設定が丼丸の強みになっているため、不況時の売り上げに不安が残ります。
それでは儲からないと思われるかもしれませんが、「固定客を増やす」「固定費を減らす」などでカバーすることで、しっかりとした利益をあげられます。
また、「加盟すれば儲かる」という考え方の方に対して加盟を断っとこともあり、ユーザーの喜びを非常に重視しています。利益だけを求めるなら他のフランチャイズ店を探した方がいいかもしれません。
丼丸FC加盟者の評判・クチコミ
開業資金が比較的だしやすいところ、設備投資があまりかからないところ、競合となるチェーンがあまりないところ、サポート体制、仕入れ先も自分で決定できるところ、出店されている店がまだ少なく、まだ出店の余地が残っているところ。
引用元:https://www.franchise-kuchikomi.com/franchises/228/profit/96
低資金で開業が可能で、現在店舗数が増えているので安心して加盟できる。商品は低価格で、他社と比較しても競争力があり魅力がある、商品も美味しく500円で食べられることは喜ばれると思う。店舗は基本持ち帰り専門店であり、管理はしやすい。収益性や集客、出店場所について多少不安がある。
引用元:https://www.franchise-kuchikomi.com/franchises/228/profit/861
安い資金で始められる点とお店としての魅力の高さに対してはいい意見が多かったです。気になる意見として、収益性や出店場所についての不満がやや見受けられました。
丼丸フランチャイズユーザーの評判・クチコミ
続いては実際に丼丸を利用しているユーザーの口コミや評判をご紹介します。
丼丸1号店
2018年5月訪問。
会社の近く、押上駅前にある持ち帰り均一料金海鮮丼のお店。
東京都東部を中心に続々と店舗展開中の丼丸の1号店がここ押上店の様です。
丼丸は葛飾区四つ木に本部を置くフランチャイズチェーンで、各オーナーによって店名が微妙に異なっていて、私の地元の新小岩店は「おはな丼丸」という店名なのですが、こちら押上店はただの「丼丸」となっているので、1号店でもあるしもしかしたら本部直営店なのかもしれません。
今回は「バラ丼」(540円税込み)を注文しました。
丼丸では同じ名称の丼でも各店舗ごとに内容がかなり違っていて、この押上店のバラ丼はマグロを中心としたバラ丼になっています。
私は結構丼丸が好きであちこちで利用しており、そのたびに「バラ丼」を注文するのですが、押上店のバラ丼はちょっと私の好みからするとハズレでした。
具材の量も少なめだし、内容も他店と比べると貧相な感じです。
フランチャイズ店ごとに独自の内容で競わせているところに、直営店があまり豪華な内容にはできないといった事情でもあるのかもしれません。(勝手な想像)
とはいえ、値段の割には十分な内容の海鮮丼なので、会社からも近いしこれから80種類以上ある海鮮丼を順次制覇していこうかと思います。
引用元:https://tabelog.com/tokyo/A1312/A131203/13095314/dtlrvwlst/B357711705/?use_type=0&smp=1
ネタがでかい~
海鮮丼の専門店。525円という安さで気軽に丼ものが食べれるので
時間のないときにさくっと買ってさくっと食べれてなかなかのボリューム!
ネタも大きめにカットされていて種類もけっこう色々乗っているので
525円なら満足と言える味です。
種類もかなりたくさんあります。注文して出てくるのも早い!早すぎてびっくり!
なんでこんなに安くだせるんでしょーか??
今日の晩ごはんは肉だったので明日また丼丸に行くとしよう!
引用元:https://tabelog.com/tokyo/A1312/A131203/13095314/dtlrvwlst/B118840904/?use_type=0&smp=1#4053919
どの口コミでも値段の安さに対しての味の評価が高いです。ただ店舗ごとにオリジナルのメニューが作れるため、その店舗の力量に左右されやすいことが注意点として挙げられます。
丼丸FCの将来性
丼丸は急スピードで右肩上がりに店舗数が増えているため、今後もこのまま成長が続くと予想されます。原価率が高いため不況時に不安が残りますが、40年以上の運営歴からの戦略も揃っているため心配する必要はありません。
将来性を考える際は、海鮮や魚介類の需要の変化についても知っておきましょう。
我が国における魚介類の1人当たりの消費量は減少を続けています。「食料需給表」によれば、食用魚介類の1人1年当たりの消費量*1は、平成13(2001)年の40.2kgをピークに減少しており、平成28(2016)年度には、前年より1.1kg少ない24.6kgとなりました(純食料ベース、図2-4-3)。これは、昭和30年代後半とほぼ同じ水準です。我が国では、近年、1人当たりのたんぱく質の消費量自体も減少傾向にあり、この背景には、高齢化の進行やダイエット志向等もあるものと考えられます。
引用元:https://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/h29_h/trend/1/t1_2_4_2.html
水産庁によると魚介類の消費量は年々減少を続けているようで、水産物全体の消費は落ち込んでいます。しかし、魚介や海鮮の需要が全くなくなるということは考えられません。
丼丸が確立した「品質が高いのに安い」ポジションは、固定客によって固められ、今後もより強固なものになっていくと考えられます。
またテイクアウトの需要は今後も残ると考えられ、「ファンくる」の調査によると「今後も継続して、テイクアウトの利用を「積極的に続ける」「続ける」と回答した人が全体の48%にまで達しました。
コロナが収束した後もテイクアウト需要は衰えないので、丼丸の持ち帰りに特化した販売形式は強い味方になりそうです。
まとめ
丼丸は、各オーナーの個性をいかした運営方法が特徴です。フランチャイズとしてお店を展開すると、本部からの過剰なサポートで、自分の考えが反映させづらいお店も多い中でオーナーを尊重した理念を持っています。
また原価率を抑えないユーザーの満足度を優先的に考えた品質で固定ファンが多く付くお店です。利益だけでなく、お客さんの喜びを見ることを目的にお店を始めたい方にぴったりのお店です。