「それゆけ!鶏ヤロー」は、ハイボール1杯50円で提供している低価格帯の居酒屋フランチャイズチェーンです。
飲食店の多くは、コロナ禍で逆境に立たされています。
なかでも、お酒を提供する居酒屋は影響を強く受けており、規模の縮小や撤退を迫られている店舗が少なくありません。
そんな中、「それゆけ!鶏ヤロー」は、利益を増やし続けておりコロナ禍でも新店舗を出店しています。
この記事では、「それゆけ!鶏ヤロー」のフランチャイズ加盟に興味をおもちの方に対して、以下の情報をご紹介します。
- それゆけ!鶏ヤローの概要
- それゆけ!鶏ヤローのメリット・強み
- それゆけ!鶏ヤローの将来性
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それゆけ!鶏ヤローの基本情報
店舗名 | それゆけ!鶏ヤロー |
運営会社 | 株式会社鶏ヤロー |
店舗数 | 44店舗 |
設立 | 2009年10月 |
資本金 | 500万円 |
従業員数 | 110名 ※2019年09月現在 |
本社 | 〒270-0176 千葉県流山市加1丁目 |
「それゆけ!鶏ヤロー」を運営する株式会社鶏ヤローについて解説します。
株式会社遊ダイニングプロジェクトとは?
株式会社鶏ヤローは、千葉県流山市に本社を構える飲食店本部です。
2015年に株式会社遊ダイニングプロジェクトとして設立されました。
当初は、低価格の洋風居酒屋の運営もおこなっていましたが、2021年現在は「それゆけ!鶏ヤロー」のみの運営です。
しかしながら、企業として事業規模が縮小しているわけではありません。
「それゆけ!鶏ヤロー」は、2018年10月には11店舗でしたが、2021年9月には3倍以上の40店舗にまで増えています。そして、出店攻勢は現在も継続中です。
W(わくわく)・I(いきいき)・N(ニコニコ)
3K=勝気づく・語り合う・格安
キャッチコピーだけで企業や店舗の雰囲気が伝わるような、とてもキャッチーな理念を掲げています。
近年は低価格帯の居酒屋が少ないなか、異例の成功を収めている企業であるといえるでしょう。
それゆけ!鶏ヤローフランチャイズの特徴や強み
逆風下のなかで成長している企業・ブランドには、必ず理由があります。
その強みや特徴をうまく生かせれば、中期的・長期的にブランドとともに成長できるはずです。
逆に、特徴や強みを理解しないままテンポを運営していると、環境や状況が変わったときに適切な対処ができないかもしれません。
この章では、「それゆけ!鶏ヤロー」の特徴や強みを紹介します。
価格の安さで集客できる
低価格帯の居酒屋やダイニングはそれほど珍しくありませんが、価格の安さで集客できるほどのインパクトをもった飲食店は、決して多くありません。
2021年9月時点での、ドリンクメニューの一部とその価格は以下のとおりです。
ハイボール | 50円 |
カクテル 焼酎 ワイン 生搾りサワー ソフトドリンク | 各99円 |
生ビール中ジョッキ | 299円 |
フードメニューは、299円の前菜(スライストマト・卵豆腐・枝豆など)やから揚げなどの揚げ物が充実しています。
ドリンクの値段のインパクトがあまりにも強いためドリンクメニューほどのインパクトはありませんが、それでも全国チェーンの低価格帯フランチャイズ店の価格帯と同等です。
価格の安さは、他社・他店と比較をするまでもないでしょう。
国内の首都圏を含む都市部で運営しているブランドの費用としては圧倒的で、商品価格が宣伝効果になります。
開業費用が業界最安クラス
「それゆけ!鶏ヤロー」の価格の安さは、商品価格だけではありません。
フランチャイズ加盟の価格の安さも大きなインパクトがあります。
開業にかかる費用の目安は、以下のとおりです。
フランチャイズ加盟金 | 50円 ※初回のみ |
保証金 | 100万円 |
オープニング支援 | 10日間30万円+交通費 |
物件取得費 | 居抜き400万円・スケルトン600万円 |
通常、居酒屋のフランチャイズ契約は居抜き物件であっても1,500万円以上の費用が発生しますが、「それゆけ!鶏ヤロー」に加盟する際には3分の1以下の費用で開業準備できます。
費用の内訳のなかで特徴的な点は、内装工事費・設備費・看板設置費用が本部負担となっている点です。
これらの項目で数百万円から数千万円の費用がかかるケースも多いなか、本部がすべて負担をするのは珍しいケースです。
「それゆけ!鶏ヤロー」は、そもそも内外装は集客力に直結しないとのスタンスに立っており、最小限の費用でスピーディーに(目安の期間は物件取得からオープンまで1か月)開業できるノウハウを有しています。
さらに、株式会社鶏ヤローでは開業費用を毎月の中から分割で支払うことも可能であるため、開業資金の準備が難しい個人の方でも加盟しやすいでしょう。
リスクが少なく収益を上げやすいロイヤリティ
「それゆけ!鶏ヤロー」のロイヤリティは、一律で月額50,000円(税別)です。
このロイヤリティのなかには、以下の費用項目が含まれています。
- 商標使用料
- メニューの提供
- 月に一度の研修
- 覆面調査
一般的に、固定ロイヤリティは収入が増えれば増えるほど手元に残る収入を増やせるというメリットがあります。
その反面、赤字でもロイヤリティを負担しなくてはならない点がリスクになります。
「それゆけ!鶏ヤロー」では、店舗の利益があがっていないときはロイヤリティが請求されません。
また、事業が軌道に乗るまでの期間については、業務委託の契約形態を取ることで、オーナー側のリスクを最小限に抑えます。
「それゆけ!鶏ヤロー」はリスクを抑えながら、収益によっては大きな収益を上げることも可能な契約プランです。
人件費・食材費が安い
飲食店の収益性において最も大切な指標が売上に占めるFLコスト(人件費と食材費)の割合です。
「それゆけ!鶏ヤロー」では、圧倒的な安さで商品を提供しているにもかかわらず、人件費率28%・食材原価率32%程度に抑えることに成功しています(既存店実績)。
「それゆけ!鶏ヤロー」が食材費・人件費を抑えてることに成功している要因は以下のとおりです。
- 原価を抑えやすい鶏肉を中心にメニューが構成されている
- 最小限のオペレーションで調理できるように対策されている
さらに、テナント料の安い物件に加盟することで、さらにコストのコントロールが容易になります。
一消費者の立場で考えても利益をあげられるのか否かが不安になるほどの価格構成ですが、「それゆけ!鶏ヤロー」では、本部が原価をしっかりとコントロールしています。
それゆけ!鶏ヤローフランチャイズの弱みはあるのか?
「それゆけ!鶏ヤロー」には、弱みとして考えられる点もあります。
弱みを十分に考えたうえでフランチャイズ加盟をしないと、加盟後に当初思い描いていたプランとのギャップに苦しむ可能性があります。また、思わぬトラブルや困難に直面することもあるでしょう。
この章では、「それゆけ!鶏ヤロー」の弱み・リスクをご紹介します。
価格面以外のメリットが伝わりにくい
商品価格や運営コストなどの価格面でのメリットが強いことの裏返しにはなりますが、「それゆけ!鶏ヤロー」についての特徴や強みなどは価格に関連することがその大半を占めます。
- から揚げがおいしいこと
- ランチタイムには低価格帯のお弁当を販売していること
- 元気あふれる接客を重視していること
独特の企業文化と若年層中心の顧客層
居酒屋のトレンドとしては、「焼肉店」や「中華バル」のように専門性や付加価値を重視する傾向にあり、「それゆけ!鶏ヤロー」のように安さを追求するブランドは少数派です。
「WINWIN・3K」のスローガンを見てもわかるとおり、「それゆけ!鶏ヤロー」はトレンドに逆行したかなり独特な文化をもつブランドです。
また、「0秒スマイル・0秒スピード」(お客様来店時に、すぐに笑顔で出迎えドリンクを提供する姿勢を表したコピー)というように、独自のカラーを強く打ち出した運営方針を貫いています。
加盟店になるにはこれらの独自の文化に共感できないと、店舗を運営しながら違和感を抱く場面が生じるかもしれません。
また、「それゆけ!鶏ヤロー」は安さを追求したブランドであるため、客層は大学生や20代前半の若年層が多くなります。大半の既存店は、常ににぎやかな状態です。
「活気がある」という見方も可能ですが、もしにぎやかな場所があまり得意でない場合には、ストレス要因になるでしょう。
また、オーダーを取るときに声が通りにくかったり、静かに飲みたいと考えている顧客からクレームが入ったりすることもあるかもしれません。
安さを維持しながら、店内の秩序やマナーをいかに守っていくかが重要です。
出店エリアを自由に決められない可能性がある
「それゆけ!鶏ヤロー」では、価格を抑えるためにあらゆる努力がされていることもあり、基本的には本部の方針に沿って開業の準備を進める必要があります。
その典型的な例の1つが開業エリアの問題です。
「それゆけ!鶏ヤロー」では、出店エリアについて本部に要望を出すことは可能ですが、最終的な出店の可否は本部の判断になります。
本部からの指示で、希望とは異なるエリアでの出店を提案される場合もあります。
内装費用などの多くの費用を本部が負担するという契約の特性上、特に未経験の方は本部に対して反対の意見をするのも難しいでしょう。
それゆけ!鶏ヤローフランチャイズユーザーの評判・クチコミ
「それゆけ!鶏ヤロー」は、独自色の強い居酒屋なので、顧客からの評価が気になる方も多いのではないでしょうか?
この章では、「それゆけ!鶏ヤロー」の一般消費者のクチコミをご紹介します。
当然のように、価格の安さについて大半の消費者がクチコミを投稿しています。
50円で提供されているハイボールは、オーダー時に「濃いめ」をオーダーできる点も話題になっています。
「それゆけ!鶏ヤロー」の活気のある雰囲気や顧客同士の距離感の近さに対して、好意的な印象をもっている方からのクチコミも散見されました。
ランチタイムの、店内での定食販売やお弁当販売も人気です。
「それゆけ!鶏ヤロー」のように圧倒的な価格の安さがある場合は、クチコミなども自然に発生しやすいようです。
インターネット上には多くの投稿が見られました。
それゆけ!鶏ヤローフランチャイズの将来性
「それゆけ!鶏ヤロー」は、他店よりも価格が安いという非常にわかりやすいメリットがあります。
相対的に他店よりも安い状況が維持できれば、基本的には顧客からの支持は得られるでしょう。
例えば、景気がよくなったとしても、外食費を節約したい方や、まとまった収入の大学生など、安く飲みたいユーザー層は一定数存在し続けるためです。
上記を踏まえ当て、「それゆけ!鶏ヤロー」が優位性を保てなくなるリスクについて考えてみます。
コストが増加する場合
人件費・原材料コスト・物件のテナント料などが高騰した場合には、収益性が悪化します。
これらの要因が発生する場合は、ほかのブランドも同様にコストが上昇する可能性が高いですが、「それゆけ!鶏ヤロー」の場合はもともと極限までコストカットがされているため、コストが上昇したときに効果的な対策を取るのが難しい可能性があります。
競合店登場のリスク
同じ価格帯の強い競合したときには、対抗が難しいかもしれません。
特に、独自のコンセプトや看板商品をもった競合店が登場した際には、商品力の違いで一気に顧客を奪われる可能性も否定できません。
また、上記のリスクに加えて、感染症対策やそれに伴う行政の方針についても注意する必要があります。
特に、「それゆけ!鶏ヤロー」は客単価が2,000円前後と居酒屋業態にしては客単価が低いため、座席の距離を取ったり、営業時間の短縮などの要請が行政から入ったときには、収益性が大きく悪化します。
まとめ
「それゆけ!鶏ヤロー」は、圧倒的な低価格により話題を集めている居酒屋フランチャイズです。
徹底したコストの削減により、商品価格だけではなくフランチャイズ加盟店の運用コストも削減している点が大きな特徴です。
コロナ禍の状況でも次々と出店を進めている実績からもわかるとおり、積極的に出店する状況は今後も継続するでしょう。
「それゆけ!鶏ヤロー」のフランチャイズ加盟に興味のある方は、加盟説明会にて詳しい状況を確認できます。
移植の居酒屋フランチャイズの成功要因や方針についてもより深く学べるため、ぜひ気軽に参加されてみてはいかがでしょうか?