一般的に飲食店の原価率は30%前後です。しかし、十勝ルナクレープの原価率はわずか10%。
飲食店経営において、原価の削減は非常に重要度の高い項目であるため、原価率が相場の3分の1に抑えられるということはかなり大きなアドバンテージです。
十勝ルナクレープのメインとなる商材はクレープです。
クレープは、少しずつ市場が伸び続けており、最近ではキッチンカーなどでも見かけるようになりましたが、十勝ルナクレープでは店舗でのフランチャイズ形式もしくはホテル内レストランのクレープ導入プランの2とおりです。
この記事では、十勝ルナクレープの以下の情報を解説します。
- 十勝ルナクレープの概要
- 十勝ルナクレープのメリット・デメリット
- 利用者の声
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十勝ルナクレープの基本情報
店舗名 | 十勝ルナクレープ |
運営会社 | 株式会社ルナクレコーポレーション |
創業 | 2018年11月 |
本社 | 〒089-0538北海道中川郡幕別町札内共栄町175-7 |
十勝ルナクレープの運営元である株式会社ルナクレコーポレーションの概要を解説します。
株式会社ルナクレコーポレーションとは?
株式会社ルナクレコーポレーションは、北海道内で飲食店を2店舗運営する飲食関連事業者です。
法人化は2018年ですが、店舗運営は2021年時点で10年以上の実績があります。
株式会社ルナクレコーポレーションは、店舗の人気メニューであるクレープの食材や作り方のノウハウなどをマニュアル化してフランチャイズもしくは商品導入という形で展開する事業を展開中です。
クレープ生地やクリームを自社で製造しているからこそ、高品質かつ安全性の高い商品を安く卸すことが可能となっており、契約店・加盟店とWin-Winの関係を築くことに成功しています。
十勝ルナクレープフランチャイズの特徴や強み
近年、クレープの販売店が増えている状況下では、他ブランドとの差別化が重要視されます。
クレープ店は、少額でスタートしやすいからこそ、競合店との競争を強いられることも少なくないためです。
この章では、他社との競争に勝つための十勝ルナクレープフランチャイズの特徴を解説します。
経費を安く抑えられる
十勝ルナクレープでは、1枚500円のクレープをわずか50円で仕入れられます。
500円で販売する商品の粗利が450円も得られることは、飲食業界では異例のことです。
最終的には、人件費・賃料・ロイヤリティ・光熱費などの費用が発生するため、90%がそのまま利益として残るわけではありませんが、その他の費用が発生する点は他の飲食フランチャイズも同様です。
利益率の観点では、十勝ルナクレープは競合店を圧倒しています。
さらに十勝ルナクレープに経費削減につながるさまざまなメリットがあります。
- 1枚あたり3分で製造可能
クレープを1枚焼くためにかかる時間は、わずか1分です。
接客に2分かかったとしても、1人の顧客に対して合計3分で接客が完了します。
- 仕込みが簡単
クレープ生地の仕込みはクレープ粉と卵と水を混ぜるだけのわずか5分の作業です(1度の仕込みで50枚分の生地ができあがります)。
作業の手間がかからないことは、人件費の節約につながります。
- ロス率が低い
クレープ生地は、常温で60日間の保存が可能です。小ロットでの発注も可能であるため、ロスがほとんど発生しません。
- 少ないスペースでの開業が可能
テイクアウト専用でのフランチャイズ加盟も可能であるため、最小限のスペースで開業可能です。
- クレープの機械レンタル込みのプラン
フランチャイズ契約をすると、クレープを焼くための専用機器がサービスとしてついています。
クレープの商品力がある
昨今、多くのクレープ店が続々とできていますが、なかには成功しているとは言えないブランドも少なくありません。
十勝ルナグループは、少なくとも直営店は10年以上の実績があります。
- 独自の調合による手作りのクレープ粉
(加盟店側では、粉を水と卵でとくだけでOK)
- 20種類のオリジナルソース
- 添加物0の安心できる材料
- 積極的な新商品開発
本部による品質・顧客満足度向上の姿勢や加盟店に積極的に情報をシェアする取組により、加盟店は利用者から支持されるクレープを安価に提供することが可能です。
自由度が高い
十勝ルナクレープのフランチャイズは、とても自由度の高いフランチャイズ店です。
フランチャイズ店によっては、内装に関して細かく規定が設けられていたり、オーナー独自の施策や販売手法が制限されていたりする場合もあります。
しかし、十勝ルナグループで運用についての規定はそれほど多くありません。
- 指定の看板を使用すること
- マニュアルからかけ離れた不衛生な方法で商品を提供しないこと
- 他社から仕入れた原材料を使用しないこと
また、ご自身のカラーや特色を出すことで、より店舗運営に意欲的になれるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
技術を習得しやすい
十勝ルナグループでは、専用のクレープ調理用機器の使用により本来は2か月程度かかる期間を3日間に短縮しています。
短期間での技術習得が可能であることにより、店舗の運営や人材の確保がかなり容易になるでしょう。
また、クレープ店にて必要とされるのは生クリームの管理です。
クリームは生ものなので、衛生管理が不十分な場合には重大な事故などにつながるリスクがあります。
クリームの管理については、マニュアルにて管理を徹底することにより事故の発生を防ぐ姿勢を取っています。
十勝ルナクレープフランチャイズの弱みはあるのか?
十勝ルナクレープフランチャイズには、弱みとなり得る面もあります。
メリットだけではなく弱みも含めてブランドの理解を深めることで、客観的かつ冷静な判断が可能となるでしょう。
この章では、3つのポイントを解説します。
新規開業プランは北海道のみ
十勝ルナクレープの新しい店舗を新規開業する新規開業プランは、対応エリアが北海道限定となっています。
株式会社ルナクレコーポレーションが対応エリアを北海道に限定しているのは、おそらくサポートの問題だと考えられます。
ルナクレコーポレーションは、北海道内の2店舗の飲食店が母体となっている企業です。
2021年の段階では、企業としての規模もそれほど大きくありません。
きめ細かな対応を取るためには、地域を限定するしかないのでしょう。
北海道での営業を考えている方にとっては、良心的な姿勢で対応されているとも取れます。
既存店にクレープのメニューだけを導入して販売することができる「クレープ導入プラン」は、全国どこでも対応することができるようなので、北海道での開業が難しい方はこちらを利用すると良いでしょう。
ロイヤリティが高い
十勝ルナクレープのロイヤリティは15%に設定されています。
15%という数値は相場よりもかなり高いのは間違いありません。
ただし、ロイヤリティのみに注目すると確かに高額ですが、費用全般で考えることも重要です。
十勝ルナグループでは、ロイヤリティが高い代わりに、ほかのクレープ専門店フランチャイズにはみられない以下の特徴があります。
- クレープの機器の貸し出し
- 原材料の原価率が安い(原価率10%)
一般的に、クレープの原価率は25~30%程度であるため、ロイヤリティ15%かかってもまだほかのクレープ専門店よりも安く店舗運営できるという考え方もあります。
最終的には考え方次第ですが、店舗の収益からの差引額が多いとモチベーションが低下してしまう方や、すでにクレープを焼くための機器がそろっている方などは、ビジネスモデルがあまりマッチしていない可能性があります。
集客に関するサポートが不透明
クレープ専門店で多くのブランドが課題としているポイントは集客力です。
大手ショッピングモール内の店舗でさえ、効果的なマーケティング戦略が打てていないと十分に集客できていないという現状があります。
近年では、ローカル店舗であってもSNSの活用やインフルエンサーの起用などにより効果的にプロモーションをしているブランドは少なくありません。
現状十勝ルナグレープでは大々的なキャンペーンをおこなっているように見えないため、加盟オーナーが各々工夫して広告・宣伝をしていく姿勢が求められるでしょう。
あくまでも、公開されているデータを見る限りでの判断になるため、実際にはノウハウの提供や有益なアドバイスなどがおこなわれている可能性はあります。
また、どうしても売上が伸びない場合には「専門家を紹介することも可能です」との記載もあります。
十勝ルナクレープフランチャイズユーザーの評判・クチコミ
十勝ルナクレープについて、一般利用者からの評判・クチコミを紹介します。
クレープは生クリームやフルーツの味に注目しがちですが、十勝ルナクレープのこだわりの小麦粉が高く評価されています。
生クリームだけでなく、オリジナルの20種類のソースやトッピングにも定評があります。
十勝ルナクレープフランチャイズの将来性
十勝ルナクレープフランチャイズの将来性について、本部の安定性と加盟店との両方の見地から確認していきましょう。
まず本部についてですが、基盤として地域で愛されている直営店があるため、大きく崩れることはないでしょう。
フランチャイズによって業務の幅を広げることによってどの程度まで対応が可能なのかという疑問はありますが(貸し出し可能な機器の数・卸し可能な生地の枚数・サポート対応など)、爆発的に店舗数が増える状況にもならないかぎりはおそらく問題ないでしょう。
加盟店側については、やはり集客力やクレープ以外のメニューの企画開発力が重要になるのではないでしょうか。
クレープ市場が拡大傾向にあるとはいえ、クレープの専門店として十分な収益を上げるのは簡単なことではありません。
天候や気候によって売上が不安定になるリスクも考えられます。
したがって、十勝ルナクレープの直営店のように食事のできるメニューを提供したり、カフェとして利用できるようにしたりすることで、店舗の収益が安定すると考えられます。
幸い、十勝ルナクレープでは、店舗の営業姿勢については自由度の高いフランチャイズです。
どちらかといえば、フランチャイズのブランド加盟というよりも独立に近いイメージを持たれた方が成功のイメージは描きやすいでしょう。
まとめ
十勝ルナクレープは、北海道を拠点とするクレープのフランチャイズブランドです。
フランチャイズ加盟店は、原価率10%という他社ではほとんど見られない原価率のクレープを商品として取り扱いできます。
十勝ルナクレープは価格の安さにもかかわらず、安全性が高く一般の消費者からもとても評価の高いクレープです。
ロイヤリティの高さがネックになり得る部分もありますが、経営の自由度の高さや簡単な調理を可能とする専用機器の貸し出しなど独自のメリットも多数あります。
※専用機器の貸し出しは、コロナ禍限定の施策であるため、時期によっては対応終了している可能性があります。
北海道限定でのフランチャイズ加盟店募集となっているため、北海道在住の方は詳しい話を直接聞かれてみてはいかがでしょうか?